2010年02月09日

パリのおばあさんの物語

岸恵子さんが訳された
フランスで子どもから大人まで読み継がれているらしい絵本。


パリのおばあさんの物語


まだ薄暗いパリの片隅に、ぽつりと灯りの点った窓がおばあさんの一室。
おじいさんが亡くなった後、ひっそりと一人で暮らしているおばあさん。

朝市に出かけ、小銭がなかなかうまく取り出せず、
アパルトマンに戻れば、錠前に鍵を差し込めなくてひと苦労。
若かりし頃は活動的で、自然を愛し、本を読み、人生を謳歌したけれど、
今は体がきかずに、できないこと山積の毎日が続くおばあさん。


+++

ものごとがみんな、こんがらがります。
でも、だいじょうぶよ。
今日はうまくいかなくても
明日になればきっと良くなるわ。
と、おばあさんは思います。

ともかくも、と彼女は思います。
「やりたいこと全部ができないのなら、できることだけでもやっていくことだわ」——。

中略


「おばあさん、もういちど若くなりたいとおもいませんか?」
おばあさんは驚いて、
ためらうことなく答えます。
「いいえ」
その答えはやさしいけれど毅然としていました。


中略


「もういちど同じ道をだどってどうするの?
だってわたしに用意された道は、
今通ってきたこの道ひとつなのよ」


ー本文よりー



+++


わたし自身が通ってきた曲がりくねった道も
この道ひとつだったんだと
妙に納得。
そして、これから先も
無力な私にでも『やりたいこと全部ができないのならば「できる事だけでも」やっていこう』と
思わせてくれた絵本でしたw

みなさまも
機会があれば
さらりと目を通されてみてはいかがかな?っと思って。。。

立ち読みでも充分。(あれ?問題発言?、笑 失礼。)
私は装丁にひとめぼれして、購入しましたが(*´∇`*)

いづれはおばあさんになる女性のみなさま(笑)へ、おすすめ。




Posted by tama3 at 19:54 | book
この記事へのコメント
本読んだよ。貸してくれてありがとうね^^

もう、途中で涙が止まらなくて、自分の父親と重なっちゃって・・・。

昨日病院ついていったけど、私は来ないほうがいいいだろうと言う事で、おとーちゃんと車の中で待機。

現在も暴れてるらしく、会わせる事はおろか、もう家には帰せないそう。

変な話やけどホっとした。

でもね、今でも眠れない日が続いてる。ただ、『あの日の恐怖』にくらべたら・・・。

来週からは『伸ちゃん』の部屋の掃除&撤去を開始。帰ってこないからね^^;
Posted by kina315 at 2010年02月13日 14:25
いーえ(*´∇`*)
読んでくれてよかった! けどちょっと、今の時期的にきつかった?
見当違いな感じだったかなーっとも思って、、、
あまり気がきくほうでもないし、ごめんね。

そっかー
私からみたら、落ち着いてよかったー(*´∇`*)って思ってたけど、
相当なダメージだったろうし…
未だ暫くそこから
本当に落ち着くまでには
少し時間がかかるのかも知れないね。

でも、私が言うのもなんだけど
いい方向に向かっていると思うから…
ゆっくーり、のんびーりした
平和な日常を楽しんでくださいませ。

なにか私でお役にたてそうな時には
いつでもお声をかけてちょうだいな(*´艸`*)
Posted by tama at 2010年02月13日 18:00